私たちはどこに向かっているのか。意識しないまま、他人の犠牲の上に生きながらえてはいないか。
守らなければならない大切なものを、簡単に売り渡してはいないか。
妥協を重ねた末に、妥協していることにすら気づかなくなっていないか。
戦禍の拡がりの中で、子供たちが犠牲になるさまにむ、目をそむけてはいないか。
地球の異変さえ、人間の享受してきた文明と深いつながりがあることに、知らぬふりをしていないか。
これらのことを振り返り、そして生きる喜びを自分にも他者にも認め合い、生命が最も価値のあるものと認め、
生きとし生けるものの尊厳を再確認し合う、そうした機会をもつことができるようにと、私たちはこの写真展を企画しました。 |
大企業スポンサーなどの後ろ盾を持たず「一枚の写真が国家を動かすこともある」を信条に、「権力の 監視」というジャーナリズム本来の役割をになう、世界の最高水準のフォトジャーナリズム雑誌を目指し、活動を続けてきました、目を背けてしまいたくなるような写真も掲載されますが、弱者が強者によって傷つけられ、命を奪われる現実から目をそらしてはならないというのがDAYSJAPANの立場です. アフガニスタン、バレスチナ、イラクと戦争が起こるたびに既存の大手メディアヘの信頼感は少しずつ薄れ、あらゆる情報にバイアスがかかっていることを、多くの人が感しています。 戦争前に戦争誘導型の記事が現われたり、戦争の正当性を疑う記事や写真が掲載されなくなっていることからも、それが分かります。 その状況のなかで、日本と世界のフォトジャーナリズムは危機に瀕しています。そして志あるフォトジャーナリズムが消えていくことは、時代が恐ろしいところに突き進んでいくのをチェックできないということなのです、時代を読み取る目を失うということなのです、 DAYSJAPANフォトジャーナリズム写真展 「地球の上に生きる2005」を通して、私たちが世界で何が起きているか、どのような希望を抱くことが出来るか、考える一助になれば幸いです. |