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日時 2003年11月29日(土) 午後6時開場 午後6時半開演 場所 知立・リリオコンサートホール (席数284全自由席) 名鉄本線知立駅徒歩4分。JR新幹線r三河安城駅」より車で15分 チケット 前売り \4000 当日 \4500 プロフィール |
ここまで成るのにこれだけの歳月が要ったのはわかるが、それにしてもこれほどの大きな才能があまり世に知られて来なかったのは不思議だ。新井英一を知って、私はつくづくそう思う。
本人に脚光を求める志向があまりなく、「野におけ、れんげ草」とばかり、知る人ぞ知る秘そかな愉悦にとどめておく手もあるが、それにしてはあまりに惜しい、いいものに出会うと他人に言い触らしたくなる生来のお節介が頭もたげてむずむずしている。 筑紫哲也 私は新井英一さんの歌をまだ一度もジカに聞いたことはない。でもだれかから、「冒険者たち」という歌はまるであなたのことを歌っている歌のようですよ、といわれたことがある。せめてその歌だけでも聴いてみたいと思っているのだけれどもまだそのチャンスに恵まれていない。 ムリすることはないと思う。私の専門にしている絵の世界でもそうだけれど、いつか新井さんの歌とごく自然に出会う日がやってくるような気がする。 窪島誠一郎「信濃デッサン館主) 日本の「語り物」といえば、説教節、浄瑠璃を始めとして浪曲などなど豊かな伝統があった。 新井英一の「清河への道」を聞いたときに、浪曲台詞の浪花節、江川音頭、でろれん祭文、あほだら径と数ある中の「チョンガレ」を連想した。「チョボクレ」「チョンボクレ」ともいうが、この言葉の意味は不明。不明だが、「チョン」という響きが対馬海峡を越えているような気がしてならない。 朝鮮半島伝来の語り物があるのは当然だし、平家物語を語った琵琶法師のギターに置き換えれば新井英一とも重なってくる。 「清河への道」は、その芸能の歴史をたどって対馬海峡を越え、本掛がえりをしようとしたのではなかろうか。「歌う」のではなく、「唸る」「呻く」「叫ぶ」「吠える」「泣く」という発声で、おのれの素性をたしかめてゆく、オイディプスの世界でもある。 この歌を新井英一が朝鮮の言葉で、そして、英語でも、フランス語でも、ポルトガル語でもいい・・・・。世界に語って欲しい。アジアから発信する歌として。 永六輔(作家) |
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